セミリタイア準備編をまとめてみました。
- セミリタイア準備編をまとめてみました。
- ①私のセミリタイア計画
- ②セミリタイアにはどのくらいの資産が必要なの?
- ③まずは現在の支出の把握をしよう
- ④具体的なセミリタイア時の資金について考える
- ⑤セミリタイア後の収入について考える
- ⑥セミリタイア後の労働について
- ⑦セミリタイア生活について投資を考える
- ⑧初心者の投資選択・「長期・積立・分散」
- ⑨投資信託の現在の見通しと今後について
- ⑩セミリタイア資金まとめ
①私のセミリタイア計画
私は現在44歳です。あと5年以内のセミリタイアをめざしています。セミリタイア(少しの労働と投資などを利用し、生活をしていく)の失敗はゆるされません。その一番の理由は、年齢の問題があるためです。
セミリタイアを始める頃は年齢的に50歳付近となります。何か手に職があるならまだしも特にありません。よっていわゆる「片道切符のセミリタイア」となります。
失敗が許されない年齢のため、綿密な計画をたてて離陸する必要があります。綿密な計画が必要になり、セミリタイア計画を練り続けました。石橋を叩いて渡るくらいの用心深さを必要とするため、どちらかというと「FIRE(経済的自由)」に近いセミリタイアを目標に掲げました。
②セミリタイアにはどのくらいの資産が必要なの?
セミリタイアを話すときに一番の問題点、解決しなければならない点はどのくらいの資金でセミリタイア生活に踏み込むことができるのか?です。結論から申し上げて、人それぞれになります。
- 4%ルール(年間支出のおよそ25倍の資産があれば米国株投資を利用しセミリタイア以上のFIRE(完全リタイア)を目標における)
4%ルールは有名ですが、年間支出を240万とすると(月20万)、6000万の資金が必要となります。この数字(6000万)を貯めるということが現実的な数字なのか?は検討の余地がありそうです。月10万の貯金を20年間でも2400万にしかなりません。通常の銀行貯金だけではもはや現実的では無いのかもしれません。
- 人によって毎月の支出は様々
- 逆に収入も様々
- 独身なのか2人なのか、子供がいるのか共働きなのか
- セミリタイア後、何をしたいのか。ある程度の遊ぶ資金を必要としているのか
様々な条件によってセミリタイアまでの資金は変化します。まずは具体的な目標や現状の支出、などを考える必要があります。
③まずは現在の支出の把握をしよう
毎月の支出が具体的にどのくらいあるのか、また食費は、交際費はどのくらいかかっているのか?について詳しく把握できていない人が多いようです。毎月の支出計算については非常に重要で、セミリタイア時に毎月支出がどのくらいかを元に年間、10年間、70歳時の資産計算ができます。一度家計簿アプリなどを利用し、どのくらいの支出があるのかを計算し、節約できる部分を削ります(無理なく節約する必要あり)。
私はらくな家計簿アプリを利用しています。かなり便利ですし、携帯でサクッと入力可能です。
支出金額が決まれば・・
- 年金ネットでもらえる年金の予想をたてる
- 退職後の住民税・健康保険などの税金金額を計算
- セミリタイア後の具体的な目標への資金計算(旅行など)
特に重要なのは退職後の税金ですね。退職後は住民税・健康保険とも激増します。今まで会社が半分負担していてくれた金額もすべて支払う必要があります。健康保険については辞める会社の任意継続と国民保険への切り替えに選択の自由があります。どちらが安くいけるかは前もって計算する必要がありますね。
住民税についてもお住まいの市町村によって金額がバラバラですので、こちらも前もって各市町村のホームページやネットで検索するとどのくらいかがわかります。
また、セミリタイアで働く時の収入により住民税や健康保険料が変わりますので、それなりに働かれる方は計算しておくとよいでしょう。
セミリタイア時の毎月の支出計算ですが、ギリギリで計算しないことをオススメします。年齢も考えながら、病院通院費の確保や趣味のお金など実際あなたがセミリタイア後にやりたい目標をイメージしながら、予算を作成することを強くおすすめします。
どうしても、会社が嫌いで今すぐにでも辞めたい人でもギリギリの計算で予算立てすると、楽しいはずのセミリタイア生活も、新たな仕事に追われて苦しいだけになってしまい、セミリタイア生活を試みたことに後悔することにも繋がりかねません。
④具体的なセミリタイア時の資金について考える
セミリタイアの目標・毎月の支出・年金や税金などの計算をすすめ、自分の年齢を考えた上で何歳くらいでセミリタイアが可能かを検討していきます。そしてセミリタイア時に必要な金額を把握できたときに、その金額に絶望することもあります。
まずはセミリタイアスタート時に必要な資金が把握(ゴール)ができれば、ゴールに向けてPDCAサイクルを回していくことをおすすめします。
P(計画)→D(実施・実行)→Ⅽ(実施に対する途中経過のチェック)→A(チェックをもとにした行動)→P(再計画・修正計画)
仮にP(6000万を元手にセミリタイア)であれば、ゴールに対して何をすればよいか、何が必要かを検討し、実施していきます。このサイクルを煮詰めながら修正しながら、ゴールをめざします。
現在の貯蓄額、セミリタイアまでの収入と貯蓄可能額、ボーナス・退職金の把握などを計算します。退職金がどのくらいあるのかは基本会社の総務などに聞くのですが、やや聞き辛いところはありますので、オブラートにかぶせながら、マンション購入を考えているための生活設計やローン計画などのために簡単に把握したいなど、で聞き込みましょう。
そして、いよいよ投資について考えていきます。(というよりも、この段階で考えるのは遅いのですが、まずは資産を増やすことについてどのタイミングでもよいので考える必要があります)
まずは年金がもらえるであろう65歳までの資金計算を考えていきます。その後65歳~の資金の流れを計算していきます。
FIRE(経済的自由・完全リタイア)であれば、相当な資金を必要としますが、セミリタイアであれば仮に毎月20万の支出で、時給1000円×8時間の週3日労働であれば約10万の収入が可能です。そして毎月税引き後5万程度の含み益をインデックス投資などで得ることができれば不足金額は、毎月5万円となります。基本週6日働いている私にとって、週休2日制は憧れですが、週に3日だけ労働し、4日自由にできるのであればこんなに素晴らしいことはありません。
5万不足について、さらに副業的なところで収入があれば支出金はほとんどなくなり、さらにセミリタイアのハードルが低くなります。年金がもらえるであろう65歳までの間、どのような形で、どのくらい収入を確保していき、不足額を減らしていくかが重要になりますね。
副業について補足ですが、例えばYoutubeで初めて副業し、5万円稼ごうと思ってもいきなりはまずむりでしょう。であれば副業を組み合わせることを考えて、①WEBライター②ブログ③Youtubeなどなど数千円の収入を積み重ねる副業もありだと思います。
副業についてコメントするのは割愛します。なぜならば私自身が現在していないので何かを語ることはできません。ただし、5万円の内数万円でもいいので、セミリタイア時に副業で収入を得たいと思います。
⑤セミリタイア後の収入について考える
さて、おおよその生涯必要な生活資金がぼんやりと表面化してきました。そこで現在の総資産および今後のセミリタイアまでの収入を足し、セミリタイア後の必要資金との差額を計算してみます。その足りない金額をどのように工面していくかが問題となります。
- 労働収入
- 資産運用による収入
- 副業による収入
収入と呼べるものは大体このくらいのカテゴリーでしょうか。毎月20万の支出を想定されている場合資産運用と副業による収入をある程度予想しておく必要があります。
足りない分を実労働で収入を得るわけですが、せっかくセミリタイアしたのに週5勤務だとどうなんでしょうか?せめて週3-4程度の勤務を希望したいですね。
⑥セミリタイア後の労働について
労働にも様々ありますね。正社員・契約社員・派遣・パート・アルバイト・短期バイト・ギグワーク・日雇いなど・・・。私はセミリタイア後、ある程度自由に行動したいと思います。親の面倒も見たいと思いますし、何より個人旅行を年に1度はしたいと考えております。
現在の考え方ではギグワーク(単発契約の労働)例えばウーバーイーツなどの隙間で自由にできる仕事を中心に考えています。またWEBライターなどで、小さく稼ぐことも視野にいれております。計算上では私の場合毎月いかなる方法でもよいので、5万~10万の収入を考えています。5万円ほどの金額を様々な労働や投資により取得することを目標としています。
日雇いでも良いのかなと考えたりもします。仮に日雇いであれば1日1万円もらえると考えると5日勤務で十分です。ギグワークや日雇いであれば、毎週何曜日に仕事などシフトを考える必要も無く、2週間沖縄に滞在なども自由気ままにできますね。沖縄の離島最南端波照間島は、かなりの確率で高速船が欠航します。そういったことにも自由に動けるようにしたいと考えております。
⑦セミリタイア生活について投資を考える
そして切っても切れないのが「投資」です。結局のところ5000万をセミリタイア時に資金確保しようと思ったときに、通常の銀行貯金では難しい現実があります。現実的には若い時から資産運用に慣れていく必要もあります。
資産運用について細かくご紹介はできません。たくさんのブログやYouTubeで情報が溢れていますので、参考になりそうなのをピックアップしながら、まずはスタートすることが重要です。
40代でも遅くはありません、まずは投資のスタートラインに立つことこそ重要になります。
⑧初心者の投資選択・「長期・積立・分散」
私は投資に足を踏み入れたのは10年以上前であるものの、途中は放置や様子見が多く、経験として身についておりません。過去に、ビットコイン、FXなども経験したことがありますが、今後おそらくすることは無いかと思われます。(ビットコインが100万切ればやるかもしれません)
現在運用しているのは、投資初心者でもできるいわゆる王道の「長期・積立・分散」の投資信託(インデックスファンド)がほとんどとなります。
細かく挙げると・・・
細かく挙げると他にもいくつかありますが、現在はSP500と全世界株式(日本除く)への投資がほとんどをしめます。
つみたてニーサ・確定拠出年金・特定口座で運用をしております。
<長期>今のところ考えているのは60歳まで継続し、その付近でつみたてニーサ以外を現金化するつもりです。今から考えると約15年後くらいになります。ロボアドバイザーをしていると手数料もったいないのに・・と言われますが、コロナ落ち切った後くらいに300万ほど投資しているので、利率は非常に良いんですよね。現在は追加投資など一切しておりません。
<積立>つみたてニーサ・確定拠出年金で満額の積立とともに特定口座で毎月15万くらいの積立運用をしております。毎月20万円くらいの積立です。高い時も安い時も全く関係なく、余計な煩悩に縛られないように積立投資をしています。
<分散>分散には時間分散と地域分散がありますね。時間分散は上記のようにしていますので、あとは地域分散ですが、こちらもインデックスファンドならば自動的に地域分散されています(全世界株式)。ちなみに全世界株式でも結局のところ、米国株が50%以上占めています。
<S&P500について>
米国時価総額の上位500を基準に組み込まれるSP500ですが、米国オンリー株となります。とても人気のインデックスファンドで、やはり世界の中心は米国で間違いないと思います。先進国の中で唯一今後も人口増加(移民含む)していくだろうといわれており、米国株に投資していると、まわりまわって先進国や途上国、新興国へも間接的に投資されているとも言われています。私は今後SP500から全世界株式へ徐々に移行していく予定ですが、今のところ投資し続ける価値は十分にあると思います。
⑨投資信託の現在の見通しと今後について
過去20年の暴落相場について、下記で簡単に述べました。
https://blog.hatena.ne.jp/apollooman/apollooman.hatenablog.com/edit?entry=26006613688305292
20年の中でも数多くの20%を超える暴落相場が存在しています。引続きできる限りリスクの低い、インデックスファンドを続きるつもりです。あれだけの暴落でも結局のところ回復し、過去最高水準に到達しています。
そして出口戦略が今後必要となってきます。投資においては60歳で終了をされる方も多いと聞きます。一方人生100年時代、残り40年はどうするの?という問いかけもあります。私の場合は、60歳あたりを目途につみたてニーサ以外を現金化するつもりです。
⑩セミリタイア資金まとめ
まず、何歳でセミリタイアをするのか、そして現在の資金と退職金や年金についての調査、現在の生活費の把握と支出の削減について深堀します。
そしてどのようなセミリタイア生活を送るのか、現在の資金および退職金や年金を考慮し、どのくらい足りないのかを概算。
足りない資金額についてその後深堀していきます。不足金額をどのように確保するのか。労働(どのくらいの時間?)投資(毎月どのくらいの含み益?)その他副業などを考慮し、セミリタイア生活が平均寿命、またはそれ以上に余裕をもって可能かどうかを検証。
この3段階をより具体的に深堀していくと、セミリタイア生活の道筋が掴めてくるはずです。より具体的に検証する余地があります。たとえば投資含み益についても税金を除いた金額で検証する必要があるでしょう。病気になった場合の予備費なども考えておく必要があります。